お椀の王様登場!! 合鹿椀を思わせるどっしりとした骨太のお椀。
奥行きのある変わり塗りをお楽しみください。
材/国産ケヤキ材 【木地制作/中嶋武仁】
漆/国産漆100%
【木地固めの漆】国産漆
【 中塗り の漆】国産漆
【 上塗り の漆】国産漆
他/王冠朱(非水銀)、炭粉
※希釈、増量を目的とした、灯油等の溶剤や合成樹脂等は一切使用していません
※中国産漆は一切使用していません
※径 14cm ※高さ10cm ※重さ197g
※容量(すりきり)約700cc
制作時期は2005〜2006年頃でかなり前のものになります。制作時期が古いため、使用した顔料および下地・中塗り使用した漆が不明です。(時期的におそらく漆はすべて岩手県産です)
どーーんとビックサイズのお椀です。
形や大きさはいわゆる合鹿椀に近く、能登産の古い椀から形をうつしたものです。
ボリュームのあるお椀ですので、ラーメンやうどんなどが一玉入りますよ。
ニュアンスのある変わり塗りですが、何げなくある片身変わり風になっています。
材はケヤキ材。漆をたっぷり塗り重ねた上からも、その力強い木目を感じることができます。
ケヤキ材はトチ材のお椀と比べると、しっとりとやや重く、安心感がありますよ。
どっしりした大きなお椀になりますので、木地にするケヤキも大きな木から切り出さないといけません。この1個を挽き出すのに、大きな材を使っていることになりますので、すごく贅沢なお椀ですね。
強い個性のある変わり塗りの朱溜です。これは、朱漆で刷毛目を立てて塗って「仕掛け」を作り、その上から溜をかけて、このような深みのある濃い赤色になっています。
黒漆で地塗りをしたあと、朱漆で仕掛けをし、にじませながら櫛目で引いた、とても躍動感のある柄になっています♥ 漆のにじみやゆらぎ、盛り上がりの景色を楽しめます。
この大椀は、当時50数個木地を作ったきりで、残り数個のみとなったうちの一個です。お餅たっぷりのお雑煮もらくらく入りますよ。ビッグサイズのお椀、ぜひお試しください☆